時間はあっという間に過ぎるものである。
会長はもどる気配もなく、小一時間が経とうとしていた。
「きっと大切なお客様が来られているのでしょうね。」
「すみませんね。佐々さん。」
前回は午後に伺ったのだが、今回は午前中、それも11時頃だ。
そろそろお腹がすいてきた。
昼を取ってからもう一度伺うことにしよう。
「私、とりあえずお昼食べに行ってきます。」
「そうですか・・・あ、よかったら一緒に行きません?おいしいラーメン屋を知っていますよ。」
「へぇ~、そうなんですか。私はラーメン大好きですよ。」
「なら行きましょう。」
ということで従業員の方々とラーメン屋に行くことになった。
車で2~3分のところの小さなお店だ。
入ると床はコンクリート。
テーブルが4台ぐらいに、金属のパイプ椅子。
昔ながらの雰囲気だ。
こういうお店のラーメンは昔ながらの素朴な味のはずだ。
「おすすめのラーメンってあるんですか?」
「チャーシュー麺がおいしいですよ。」
「そうですが、それではチャーシュー麺にします。」
てなことで味見といきますか!