皆さん、何気なく使っている「おはようございます」。法人会でも大きな声であいさつするこの言葉。これにはちゃんとした意味があります。英語を習っているときに、その意味を調べましたが、それも含め、日本語の「おはようございます」の語源も調べてみました。
まず英語で ”Good morning” を直訳するともちろん「おはようございます」となりますが、実際の原型文は ”I wish you a good morning” です。「私はあなたにとって良い朝になることを祈っていますよ。」という意味であり、相手に対しての祈りの言葉でもあります。
別れるときの “Good bye” も同じで、「ここで別れるけど、神様はいつも貴方のそばにいるから大丈夫だよ」という意味だそうです。原文は ”God by you” で「神は貴方と共にいる」ですが、発音しやすい ”Good bye” 変わりました。少し宗教的な意味が入っていますが、相手を思いやる言葉であることに違いはありません。
次は日本語の「おはようございます」の語源ですが、始まりは歌舞伎です。下っ端は早く楽屋入りしており、座長が楽屋入りしたときに「お早いお着きでご苦労様でございます」といったのが語源です。歌舞伎の化粧は時間がかかるので、早く楽屋入りして支度をしなければならず、その相手を労っていう言葉が省略されて定着したと言われています。ですので、必ずしも朝しか言えない挨拶ではないのです。芸能界では夕方に楽屋入りした芸能人に対して「おはようございます」といいますね。ここでも労いの意味があります。
“Good morning” は相手に対してのお祈りの言葉。「おはようございます」は相手にたいしての労いの言葉。どちらにしても相手を思いやる素晴らしい言葉なのです。どの国の挨拶の語源を調べても多分同じ意味合いがあると思います。
会長がいつも言っている「挨拶」=「愛の札」でもあります。挨拶をするときは相手を見ずに軽くするのでは意味がありません。しっかりと相手の目を見て、思いを込めて挨拶をするのが本当の挨拶であることがわかります。
今までは何気なくしていた挨拶。意味を理解して使えば、相手への伝わり方が違ってくるのではないかと思います。また、自分の気持ちの変化も強く感じ取ることが出来るようになると思います。