私は真実を知ることの出来るという思いに胸を高鳴らせ、希望を抱きながら事務所を訪ねた。
私は一呼吸置き、いつものように社長室のドアをノックする。
「どうぞ!」
いつもの元気な声が聞こえてきた。
佐々:
「失礼します。」
会長:
「どうぞ、座って!」
会長は安物の椅子に座り、本革製のいかにも高級そうなチェアに私が座るように促した。
意外だ!
私は、会長は高級な椅子に偉そうに座り、駄客は安い椅子に座らせるかと思っていたが、それは違った。私は思った。『さすが、倫理法人会の会長だけはある。私も見習おう。』
佐々:
「はい、ありがとうございます。恐縮でございます。」
といってその高級椅子に座らせてもらった。
さすがに座り心地が良い。
さらに私は思った。『いずれ私もこの高級椅子より高い椅子をかってやるぞ。』
早速、本題に入ろうとしたが、なんと、予想外の会長からの切り出しとなった。
それは・・・
会長:
「あ、佐々先生!CDからパソコンに取り込むのってどうやってやったっけ?」
え!?いきなり?
これが会長のいつものノリなのだ!
さすが、鈴木会長!まずはご自分の最も知りたい重要なことから始まった。
このままで取材はできるのか・・・。
いつものように鈴木会長のペースに巻き込まれるのか・・・
壮絶な取材の続きは次回・・・
次回へつづく・・・