磐田市倫理法人会参加で学んだ事は、まずはやってみよう(実践)という事でした。
私には83歳の父親がおり、約3年前に自宅にて意識不明で見つかり病院へ運ばれました。
それまでの父親はお酒にやられる人間で、強制的に依存症完治の病院へ入院したりしていました。
その病院の先生から学んだ事は、依存症は病気(心の病)だという事を、本人よりも家族に知って欲しいと言う事でした。
退院をしてから、月々の会合へも家族含め参加はしていましたが、やはりお酒に負けてしまい、意識不明で病院へと運ばれました。
期間は覚えていませんが、2~3週間ぐらい意識不明が続き、目を覚ました時には全身麻痺に近い状態で、自由に体を動かす事も出来ない状態でした。
何を言っているのか聞き取れず、お互いにイライラが続く日々でした。
本人からは、もうこれ以上は良いから死なせて欲しい、と言っているように聞こえ、病院に行くのも行きづらくなってきました。
家の中も暗くなり、あまり父親の事を話さなくなってきました。
このままでは駄目だと思い、まずは父親から笑顔を引き出そうと心掛けました。
病院に行っては、くだらない話や昔の思い出、病院でのリハビリの事など、いろいろな話をしました。
最初は暗かった父親も、徐々に自分から話しかけてくれるようになりました。(解読に時間はかかりますが)
暫くして病院から、父親が会いたがってるからまた来てくださいね、と連絡が来るようになりました。
病院へ行くと笑顔で迎えてくれて、来てくれてありがとう!体に気を付けて!と反対に気を使ってくれるようになり、自然と家族にも笑顔が出るようになりました。
そして父親の事に関して皆が笑顔で話せるようになり家が明るくなりました。
父親からもらった笑顔は、家族にとってとても大切なものでした。今までより家族の会話も増え、笑い声が多くなり、楽しい生活が出来るようなった事に対して、父親に感謝したいと思います。
まだ感謝の言葉を伝えていないので近々言おうと思っています。
笑顔(明朗)ってすごいパワーをもっている事を改めて感じました。
今でも家の中ではまず、笑顔で話かける事を心掛けていますし、今後も続けていきたいと思います。
事務長・事務局 寺下 修