シラスを頂いて幸せな気持ちになった私は、事務員の方々に挨拶をしようと事務所へ寄ることにした。
社長室と会議室は2階にあり、階段を降りると直接表に出られるドアと、事務所へ向かうドアがある。
事務所へ寄ると3人の事務員さんが仕事をしていたので私は挨拶をした。
「いつもお世話になっております。」
事務員は皆さん女性で、さわやかな笑顔で挨拶をしてくれた。
「あ、佐々先生、お世話になります。」
ところで皆さんは私のことを「先生」と呼んでくれるのだ。
実は私はパソコン教室の講師でもあることから、殆どの方がそう呼んでくれるようになった。
個人的にはちょっと恥ずかしいのだが、まあ、悪い気分でもない。
おっと、そんなことはどうでもいい・・・
挨拶をして帰ろうとしたが、あることがふと頭をよぎった。
いつものこの状況・・・帰りがけに呼び止められる可能性がとても高いのだ。
と考えているうちに事務新さんの一人に呼び止められた。
「あ、先生、そういえば一つ教えてもらっていい?」
そらきた!
予想はしていたのだが、ばっちり的中だ。
「ちょっと教えてもらっていい?お時間ある?」
微妙な時間だが、その内容にもよるので私はお答えした。
「ちょっとでしたら大丈夫ですよ。」
次回に続く・・・