世間話に花が咲く

内線を受けた会長の話からすると大事なお客様が来られた様子だ。

「佐々先生、ごめん！ちょっと待ててね。」
「あ、はい、わかりました。」

とは言ったものの少し不安になった。
すぐに戻って来られるのだろうか。
このまま1時間ぐらい戻って来なかったらどうしよう。
このまままでは前回の二の舞だ。

しかし会長が帰ってこない限り話が進まないし、このまま待っていても時間の無駄になってしまう。
仕方ないので１階の事務所へ寄ることにした。
実はスズケンさんのパソコン関係は私が設定させていただいている関係で、ちょっとお伺いを立てることにした。

「会長はお忙しいようなので、ちょっとこちらに来ました。パソコンの調子は如何でしょうか？」
事務員の一人が答えてくれた。
「う～ん。今のところ大丈夫ですよ。」
「そうですか。」

何も問題はないんだ・・・。
これでは時間がつぶせないので世間話を切り出すことにした。

「そういえば〇〇さん、お嬢さんはバスケットやっていたんですよね。」
「ええ、高校で・・・」
「いやあ、うちの娘も今高校でバレーやっているんですよ。」
「へぇ～、そうなんですね・・・」

世間話に花が咲くのであった・・・。