鈴木秀利様、本日は講話いただきましてありがとうございました。
自動車業界の動向は大変革期ということもあり、各社の未来を見据えた提携や長期計画が
垣間見え、非常に興味があります。そんな折に鈴木講師の講話を聴ける機会に恵まれ楽し
みにしておりました。
社長は入社当時とは違い、今では外車は珍しいものではなくなった、と言われましたがメ
ルセデスベンツは変わらずに憧れの対象であり続けています。
近年の自動車業界は傍から見ていても、例えば電気自動車の台頭、自動ブレーキの搭載、
自動運転、IoT 化など非常に目まぐるしい動きが感じられます。
昨年、英仏が2040 年までのEV 化を発表しました。あまりEV が得意とも思えない2 国の
宣言の意図はわかりませんが、世界最大市場の中国もガソリン車技術では欧米等のメーカ
ーに追い付けず、その為EV 化を国力を挙げて推し進める様相であることから、ここ数年で
急速に進んでいくように感じます。
IoT 化については、鈴木講師が冒頭で、「しゃべる車が発売されます」と仰いました。
率直に「早い・・」と思いました。そのスピード感は重厚長大型のそれを全く感じさせな
いものです。自動車メーカーが今までは相性が良くないと思われていたIT 産業と手を組む
ことによって、つながるくるまも急速に発展し、特にスマホと連携して操作可能となる車
が増えていくように思います。自動車メーカーはトータルとして製造しなければ、ファブ
レス企業の下請けとなってしまい、全くうまみがなくなってしまう。ここの主導権争いは
注目すべきところです。
メルセデスベンツはただの乗り物ではない。世界的な潮流の中で技術的な問題をクリアし、
新しい価値を提案し、なおかつブランド訴求力は維持しなければならない難しい舵取りが
求められる中、今後どのような方針を取っていくのでしょうか。まだ外車が珍しかった当
時から経営・販売に携わり自動車業界の過去・現在・未来を見つめてきた鈴木社長の話し
をもう少し聞きたいという思いが残っています。