中桐万里子様の講話
「二宮金次郎の幸福論」のポイントです。
村を立て直そうと力を注ぐが、7年間誰もついてこなかった。
自暴自棄になった金次郎は失踪、修行を始める。
そのうち、やってほしいことを民に押し付けていたことに気づく
それは指導者として傲慢であり、民は常に何かをむしられるのではないかという不安を抱えた。
ポイント1
金次郎は、まず彼らの意識までさがり、わびることをした。
今までのものを捨て、わびて、さらに呼びかけ、彼らを知ろうとした。
そして一緒に立ち上がることを提案した。
金次郎は彼らに不公平なく物を与えるのではなく、仕事を与え、その能力によって与える食糧の量を変えた。
それは一緒に苦しんで村の為に働こうという意識を持たせるための方法だった。
村人はそれに賛同し、自分にも出来る事があり、その一員であると認識させることが出来た。
ポイント2
憐れむことはその人の尊厳を傷つける事であり、本当の優しさではない。
金次郎は自己犠牲を否定していた。
相手の為に施すのではなく、共に立ち上がることでその人を育てることになる。
助けるのではなく、状況をみて、呼びかけ、エールを送ることが厳しさの中の優しさである。
ポイント3
子供は最初、親とは別々であり、親を頼るが、そのうち一人で遊ぶようになる。
それは自分の中にしっかりと親が根付いたからである。
決して離れたわけでなく、逆に絆が出来た事である。それが自立である。
一つ一つ、一人一人の事に誠意をもって接することが出来るか?
人と人との関わることで、内に多くの事を取り込み、また、こだわりを捨て、人は成長していく。
ポイント4
働くことは共に増産すること。
与えようとすることは優しさではなく傲慢さ。
自分のこの大地に育てられた。それに気づき、またそれを返していくことが大切。
広報委員長 佐々雅之