僕は1年チョット真っ黒になって船に乗りました、そのへんからだんだん景気も上向きに回復してきて、弊社も10人で一週間分の仕事量まで回復してきました。でもその時に父親は体の異変を感じ肝臓癌を患ってそれから一年ちょっとの闘病生活の上、安らかに旅立ったのです。父親の一周忌の時には完全に景気も回復して社員も20名ほどになり経営も安定してきたのですが、なぜか父親の見えない経営には気が入っていないというか、ポッカリ穴が空いているような感じがして、僕自身を戒めて、叱ってくれる人がいなくなってしまったことが、原因なのかは定かではありませんが、商売は順調なのですが・・・今一つ心が充たされていなかったのですね。そんな時に15年間ずっと会社のトイレに毎月更新している一冊の雑誌があったのです。毎日トイレに入っては眺めていたのです。「職場の教養」です。そして会社に毎週毎週FAXで送ってくるモーニングセミナーの案内。あれ?よく見ると袋井市倫理法人会ではなく磐田市倫理法人会になっている。なぜだろう?母親に聞いたのです。「袋井は人数が多くなって、磐田にも勢力を伸ばすことで、磐田市在中の人達で別れたんだよ!」「へえ~そうなんだ!」その時 しばらく行ってないけど、しばらくぶりに行って見ようかなあ~と思って顔を出した時にビックリしたことがあったのです。当時、相場さんが会長で相場さんの名前を見て驚いたのです。大幸(ひろゆき)なんです。なぜビックリしたのかと言いますと、父親の愛船の名前が大幸丸(たいこうまる)なのです。この時は、不思議な縁を感じました。父親とは似ても似つきませんが、この相場大幸が引っ張っている磐田市倫理法人会という船にトキメキを感じ、父親の影を見ました。「ここなら僕を戒め鍛えてくれる!」と。そこからMSにも積極的に参加し、当時まだ会員数が50社満たないところで、毎月一回の中野先生の講話を楽しみにしながら通い詰めて、人数が少ないので役も自然に廻ってきます。その役の中で人と出逢い、人はただの人ではなくて自分を磨いてくれる、輝かせてくれる砥石なんだ!ということを思うと、会う人、接する物、すべてが愛おしく・尊く感じたものでした。
次回へ続く・・・